
テレビや新聞の媒体を見ると、海外のニュースも目に入ってきます。
中国のニュースとなると、たいていは面白映像か、政府間・国家間の内容ですね。
しかも、日中関係の悪化具合がクローズアップされることが多いです。
でも、このような中でも、依然として中国語熱は冷めきってはいません。
今回は、いまだに人気を維持し続ける中国語についてご紹介します。
本当に日中関係は悪化している?
あまり政治的な話は避けたいと思いますが、各メディアを見る限り、そのように受け取れますね。
じゃあ、実際、現地の状況はどうか、というと。
数年ですが、私も中国に住んでいましたので、現地の状況は少しは分かると言っても良いかなと思います。
実際に現地にいる時には、普段は基本的に「反日」という部分は見えてきません。
日本人だからといって差別を受けることもなければ、酷い目にあうということもないです。
私が住んでいる間、2回ほど政府間で日中関係が悪化した際には、その煽りを受けて、マンションから出ないように政府から連絡が来たことはありますが、特に危害を加えられたり、物を壊されたり、ということはなかったです。
1度だけ、某地区に旅行に行った際に、タクシーに乗って、日本人だと分かった時に、嫌悪感を示されたことがありますが、稀なことでしょう。
日本人と分かれば買い物やタクシーでぼったくられることもありますが、それは日本人に限らず、外国人であれば、同様の扱いを受けることも考えられます。
中国は広く、また多様な人がいますので、私の数年の数か所での経験では全てを語りませんが、個人的には一般人ベースでは特に気にすることはなさそうです。
なぜ外国語を勉強する必要がある?
極端なことを言うと、海外の人と話したり、海外で仕事や生活、頻繁な旅行等をしない限りは特に必要は無いかもしれません。
しかし、国際化、と呼ばれる時代になって、確かに日本に在留する外国籍の人も増えてきました。
今後もどんどん増えていくことになるでしょう。
共存共栄の時代になってきています。
どの国でも同じですが、現地の言葉を話せるということは、現地の人との距離をぐっと近づけられる最も早くて有効な手段です。
外国語が出来ると出来ないでは、相手からの印象なども大きく変わってきます。
挨拶一つでも出来れば、全く話せない人より数十倍も友好的な関係を築けるでしょう。
私は韓国でも1年間、仕事をしていました。
残念ながら「1年」という期限があったため、韓国語に対するモチベーションはあがらず、最後まで上達することはありませんでした。
コミュニケーションに言語は絶対的条件だなと痛感した1年でした。
中国語を選ぶワケは?
なぜ中国語?と思われるかもしれません。
個人的には英語が出来て当然、という思考は今も昔も変わりません。
ただ、私は中学校から大学にかけて数年間、英語を勉強してきたにも関わらず、「テスト用英語」は少しは出来るようになったけれど、「実用的英語」は赤ちゃんレベルのままでした。
英語学習関連の本や啓発本が売れていることから、多くの人も同様に英語から脱落してしまっているかもしれません。
新たに何か語学を、と思った時に、やっぱり中国語は有効な選択肢の一つとして考えておくのは良いと思います。
中国は何だかんだで隣国です。
日系の会社や工場も、以前に比べて少なくなったとは言われますが、それでも数多の企業が中国に拠点を構えています。
反日とは言いながら、日本への旅行や留学やビジネス等は相変わらず中国は上位圏を維持し続けています。
中国語は、自分の可能性を広げる一つのツールになるかもしれません。
中国語って簡単?難しい?
日本人にとって、中国語は学習し始めやすい言語だと言われています。
その理由はなぜか?と聞かれると、よく言われるのが同じ漢字圏だから、ということでしょう。
実際は同じ漢字でも意味が違ったり、そもそも漢字も簡体字だったりするので、当然、一から覚えていかないといけません。
ただ、ほかの言語に比べれば、漢字の基礎があるため、嫌悪感もなく、頭に入っていきやすいです。
中国語を勉強する上で、難易度が高いのが、発音と声調、です。
日本にはない発音や、言葉一つ一つに声調(音の上げ下げ)があるので、やっかいです。
中国でいう「普通語」はテレビでアナウンサーやナレーターが使っている話し方です。
中国の首都、北京の言葉が標準語かと思えば、実は北京は巻き舌でのr化と呼ばれる話し方をするため、日本で「普通語」を学んだだけの人では、聞き取れないことも多いです。
最近の若い人はそうでもないかもしれませんけどね。
北京の首都でさえ、そのような状況ですから、広大な土地を持つ中国の各地方の状況と言ったら、ここで説明する必要もないかもしれませんが、はっきり言って方言が強い地域は「別言語」です。
そのくらいの差がありますから、地方に行く予定がある人は覚悟しておいた方が良いと思います。
が、かといって、その地方の人たちが「普通語」を聞き取れないのか、というとそういうことは基本的には無いので、思う存分、勉強した中国語を話してください。
しゃべり、は方言がありますが、書けば、漢字はどこへ行っても同じなので、最悪、筆談すれば大丈夫です(※香港や台湾や中国南部の方の広東語地域は繁体字などになりますが)
中国語おすすめ勉強法
じゃあどうやって勉強しようか、というところですが、教室に通うも良し、通信教育で勉強するも良し、です。
1.オンライン授業

こちらは株式会社Lilianが提供するマンツーマンでのオンライン授業です。
自分の好きな時間に、ネイティブの講師が教えてくれるというのは、本当にありがたいことです。
2.独学
独学については、しゃべり、以外のことを勉強するなら出来ると思います。
単語を覚えたり、ヒアリング練習をしたり、ですね。
私も大学の第2外国語で初めて中国語に触れましたが、基本的に家で本を買って、本がボロボロになるまで繰り返し勉強していました。
①キクタン
よく使われる人気の教材ですね。
もちろんレベルもそれぞれあるので、自分に合ったレベルの本を買わなければなりません。
②イラスト付き辞典
参考書などはどうしても文字だらけで飽きてしまいますよね。
こういう写真やイラスト付きだと暇な時も、「勉強してる」という強迫概念をもたずに、楽しく眺めながら自然に勉強できるんですよね。
③試験対策本
自分の実力が知りたくなったら、ぜひ試験を受けてください。
中国語に関する二大巨頭はHSKと中国語能力試験でしょうか。
両方とも試験の形態が若干違うので、試験対策も変わってくると思います。
とりあえず中国語能力試験1級が最難関で、中国人でも難しいと言われるくらいの難易度ですので、ここを目指してみてはいかがでしょうか?
中国語能力試験1級を持っていれば、間違いなく、仕事には困らないでしょう。
3.留学
正直、この方法が一番最短かつ最善でしょう。
まだ学生だったり、時間とお金の余裕があったりすれば、ぜひ留学に行ってもらいたいと思います。
留学エージェントなどを検索すれば色々相談にのってくれます。
留学の良さは、現地で生の中国語を学べるだけじゃなくて、生活環境や文化を肌で感じることが出来ます。
また、同じ志向を持った各国の友達が出来るし、メリットを上げるとキリがないくらいです。
留学するなら、有名大学(重点大学)に行くことをおススメします。
優秀な人が集まるのはもちろんですが、有名大学の大学名は、水戸黄門の印籠のような効果を発揮します。
それが例え1年の留学であっても、北京大学や清華大学で学んだといえば、それはそれは、中国人から羨望のまなざしを受けることでしょう。
注意してもらいたい「留学あるある」は、同じように留学に来た日本人とつるんで、日本人コミュニティーにどっぷり浸かって、授業以外はほぼほぼ日本語で過ごしてしまうパターンです。
気持ちは充分に分かりますが、せっかく行くなら時間もお金も無駄にしないようにしてください(体験談)。
4.就職
海外転職サービスなどを利用すると、中国での仕事募集もよくあります。
言葉が出来なくても、仕事しながら教えてくれたりするところもあります。
まとめ
いかがでしたか?
中国語に限らず、新しい言葉を学ぶことはメリットしかありません。
色々な可能性も広がりますし、頭の体操にもなります。
あなたもぜひ、学んでみてください。