mrbig

間違いなく私の青春を盛り上げてくれたバンドである。

高校時代にMR.BIGに出会い、一番よく聴き、練習した記憶がある。初めて手にしたのは「リーン・イントゥ・イット」のCDで、まさにHR(ハードロック)の王道と言っても過言ではないほど、どの曲も適度に激しく、テクニカルな曲が多かった。

ただ、激しい曲だけではなくバラード系の「Just Take My Heart」や全米No.1にもなった「To Be With You」も収録されており、とにかく今だに聴き飽きることがない曲ばかりだった。

MR.BIGの代名詞にもなったドリル奏法の「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」も収録されており、とにかく1曲目から最後までもう何百回聴いたかは分からない。

とにかく分かりやすく、初めて聞く人にも心地の良い曲ばかりで、ギターキッズのみならず、多くの人に聴いてもらいたい。

そして私が一番好きなのがこのCDの中の「Green-Tinted Sixties Mind」である。

曲はもちろん文句のつけようがないけれど、それ以上に、バンドでギターをやるものにとって、このトリッキーなタッピングから始まり、同様のフレーズで終わるこの曲は、絶対に披露したいものだった。

この曲のタッピングはそこまでの難易度でもないけれど、すぐに耳に残るカッコいいフレーズで、しかも、弾いている見た目は派手に見える、というギタリストにとっては欠かせない選曲である。

その後もいくつかCDを出しているが、個人的におススメしたいのは「BIG,BIGGER,BIGGEST! The Best Of MR.BIG」である。

上記の各名曲のほか、ポップ系の「Stay Together」、バラード系の「Promise Her the Moon」、アコースティック系の「Goin' Where the Wind Blows」、そして速弾きでゴリゴリHRの「Colorado Bulldog」や「Addicted to That Rush」が入っており、どれも一級品の曲である。

ギターやベースがたった1人とは思えないような非常に厚みのある曲になっている。

ボーカル・ギター・ベース・ドラムの4名の演奏レベルが超一級品であるのはもちろん、MR.BIGは特に日本では人気である理由はメンバーの人柄などもあると思う。

ライブなどではそれぞれのパートを変えて演奏したりするときもあり、ビリーシーンのボーカルやポールギルバートのドラムなんかは、それでもプロレベルのようで、引き出しの多さに驚かされる。

途中ポールギルバートの代わりにリッチー・コッツェンに代わった時には、正直残念だったが、リッチー・コッツェンには彼の良さもあったとは思う。

ギターはもちろん、歌も上手く、ブルージーな感じで私は嫌いではなく、「Shine」や「Superfantastic」はとても好きだった。

けれど、MR.BIGとしては、やっぱりポールかな、といまだに思っている。

そしてドラムのパット・トーピーが2018年2月7日にパーキンソン病の合併症で亡くなったと聞いたときは本当にショックだった。

実は2000年に大阪ドームで行われたカウントダウンライブを観に行ったことがある。そのライブはエアロスミスがメインでMR.BIGとバックチェリーがオープニングアクトだったが、結局、私が生でMR.BIGを見たのはそれで最後になってしまった。

もう当初の4人のMR.BIGは再結成することはなくなったけれど、手元にあるCDは自分の宝物として一生残していくだろう。

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